言うほどのことでもない

結構大切なことのような気もする

よそおい

 自分の顔にシミがあることに、最近気づいた。

 おそらくずっと前からあったんだろうけど、気づいたのは1年前だった。自分でも怖い。化粧をするようになったから鏡をまじまじと見るようになったけど、それがなかったらシミの存在にはずっと気づかなかっただろう。今ではそれを消したくてしょうがない。

 服や化粧に気を遣うようになったのは高校を卒業してからで、それ以前の身だしなみに気をつけるようになったのは中3とかそのくらいだった気がする。自分の外見に対する意識が0だったのだ。「醜いから何をしても一緒だ」と思っていたのだ。実際中学の頃は人生(暫定)の中で一番醜かった。髪がボサボサのまま学校に行っていたし。これ以上思い出せないのは、当時本当に外見に意識が向いてなかったために記憶がないからだ。あとはベタに服屋が怖かったし、服を見に行くための服がなかった。今もちょっとそのケはあるけど、ずいぶんとマシになった。自分に似合う服がわかると、それに合うようなメイクの仕方を考えるのが楽しくなった。自分の顔はあまり好きではないけど、技術次第でいくばくかマシにできるという事実は救いだ。

 自分の好きな服を着て、自分の好きな色を顔にのせて、自分の好きな髪型にすることは手っ取り早く自己肯定感を高めてくれる。他人がどう思うかでなく、自分の意思で決めたという感覚、自分が習得した技術でそうなったという事実が大事なのだ。自分はそこまで悪くないかもと思えることが。

 ところでファッションとか化粧に関して語るとき、「異性ウケ」とか「同性ウケ」とか考え出すのは意味がないから嫌だなと思っている。別に迎合しようとして服を着たり化粧をするわけではない、自己満足なのだから。可愛いと思う服を着るのは楽しいし、まぶたがキラキラするのは嬉しい。服やメイクの趣味くらいで人格を判断されたくないし、ほっといてほしい。私は丈の長い服が好きだし変わった柄の服が好きだから着る。「これ着てイタいと思われたらどうしよう」とか考えるのやめよう。私もあなたが何を着ていようが「あ、そうなんですね」くらいにしか思わない、あなたもそうしてくれ。女性が服を着るとき気にするのって意外と同性の目だと思うんですよね。うるせえよな。お前らに気に入られるために服買ってねえよな。お前らが何着ててもどうでもいいので私も好きな服着るわな。「○○を着てる女は絶対自分のこと可愛いと思ってる笑」とかいうくそしょうもねえ自称サバサバどものブランディグに付き合ってられっか、クソがよ、身の回りにもフォロワーにもこういうしょうもねえ女がいなくてよかったわ最高だな。え?だとしたら私は何に怒っていたんだろう。メディアにより可視化された世間という仮想敵か? 世間が人の服装にいちゃもんをつけるのなら私は大人になりたくない。他人の目を気にして生きづらくなるのはまっぴらだ、元号も変わるというのに。多分これからも何かにつけて自分の趣味嗜好を顧みては落ち込むんだろうけど…

 こんなことを書いていますが、昨日眠れなくてなんとなくずっと起きてたら化粧のノリが死ぬほど悪いです。最悪ですね。早く寝ましょう。今日もラジオ聴くんですけど。

 

追記: 北海道で起こった地震が予想以上に大きくてびっくりしている。向こうの大学に通う友人は無事だったが一刻も早く日常が戻ればと思う。命と日常は大事なので。