言うほどのことでもない

結構大切なことのような気もする

また春が来て

 お久しぶりです。前回の更新はいつだったろうと確認したら2020年の1月30日だった。3年前!?3年前て。この頃はまだ、まさか世の中が流行病によってガラッと変わってしまうとは思ってもいなかったような気がする。まだキャンパスに通っていたし、そもそもオンラインで授業を受けるとかライブを見るとか、そういうシステムがあまり想定されていなかったように思う。

 この3年の間に私はジャニーズJr.にハマり、就活をし、あまり上手くいかず、体調を崩し、卒論を書き上げ、大学を卒業し、就職のための研修を受け、Excelの資格をとり、全く想像もしていなかった業界で少し働き、体質というか持病というかによって一旦また無職(療養中とも言える)となり、今に至る。何も成し遂げなかったし何もなかったような気がしていたが、こうして書き連ねてみると思いのほか濃い3年であったように思う。

 この3年の変化と称してハマったもの、コンテンツを書いていこうと思う。

 

 ・ジャニーズJr.にハマった

 「2020年のあの頃あるある」だと思う。強制的に家で過ごす時間が増え、膨大なおうち時間が与えられた(そうでない人ももちろんいたと思う)。私はちょうど大学の春休みも重なり、無限のような暇を持て余していた。そのタイミングで友達からジャニーズJr.チャンネルの動画を教えてもらい、何本か見ているうちに本来勧められたのとは違うグループにズブズブとハマっていった。

 また、あの頃すべてのイベントが中止になり、チケット代や旅費、受験料などが全て返ってきた。別にもともと自分のお金だったものが返ってきただけで収入が増えたわけではないのに、あの時はあたかも臨時収入のように喜んでいたよね。返ってきたお金で私は雑誌やグッズを買い漁った。

 ジャニーズにハマったら終わる=お金や時間を無尽蔵につぎ込み、全てを犠牲にすると思っていたけど、別にそんなことはなかった。恐れていたようなことは起きなかった。2020年は配信ライブを何公演も買ってお財布がカツカツになったけど、そもそもオタクである以上常に財布はカツカツである(そうでない人もいるだろうし、いたらめちゃくちゃ尊敬する)。時間に関してもたまたま人生の暇な時期にハマったので心配することはなかったし、どうにかした。人間、キャパシティ以上のことはなかなかできないし、しようとすれば(自分の中の、もしくは外的要因の)何かが止めるようにできている。

 そんなこんなで、私は楽しくジャニーズJr.のオタクをしている。

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こんなことをするのにも躊躇いがなくなってきた。

 

 ・匿名ラジオ

 なんとなく聴き始めたらいつの間にか完走していた。ツイートを見て恐山のことをなんとなく怖いと思っていたが、匿名ラジオやオモコロチャンネルを見ていると憎めなくて愛おしいアホちゃん(©︎ARuFa)な側面に気づき、かなり好きになってしまった。ARuFaの芸達者ぶりやインターネット全方位配慮マンなところ、オモロのためなら手間も時間も惜しまない、ストイックさ通り越して執念も怖くて面白い。恐山にARuFaがいること、ARuFaに恐山がいること、いいな〜〜と思う。おすすめの回は数え切れないが、マックのメニューと友達になる回はすり切れるほど聴いている。

 

 ・マユリカのうなげろりん!!

 正直ネタ以外のことを詳しく知らず、TLでの評判が良いことでなんとなく聴き始めたのだが、まんまとハマってしまった。3歳からの幼なじみが30歳を過ぎてもかなり閉じた世界を構築してそれなりに楽しそうにしているのを見ると、ほのかに希望を感じる。阪本に中谷がいることも、中谷に阪本がいることも、いいな〜〜と思う(再)。

 #17 キャッチコピー、#33 ルーレット、#36 キモ萌えキュン、#43 おばさん 専用 服、#45 思春期の伝達者、#76 東京移籍が特におすすめの回。東京移籍の回は何回も腹抱えて笑った。

 ・フワちゃんのオールナイトニッポン0

  初めて聴いたのはオールナイトニッポンX(クロス)時代の、Creepy Nutsがゲストに来た回だった。「たりないふたり」を流しながら歌詞にブチギレて大暴れするフワちゃんに、その日抱えていた憂鬱は全て消え失せた。いつ聴いても、なんかしょうもないことで悩むのやーめよと思わせてくれる。また、フワちゃんが語る芸能人のエピソードを聴いていると、売れている人にはちゃんと理由があるんだなと思う。失敗も癇癪も笑いにできるフワちゃんに元気をもらっている。森フワBFF……

 

 あとはつばきファクトリーの豫風瑠乃ちゃんのパフォーマンスに涙したり、≠MEの「君はスパークル」に感動して指原莉乃さんに感謝したり、心豊かにこの3年を過ごした。

 

 こんな風にさまざまなコンテンツにハマってコロナ禍を過ごしたが、相変わらずお笑いは好きで賞レースのたびにワクワクして、毎年毎回「お笑いって良いな〜!」と思いながら充実した眠りについている。ひとつ違うことがあるとすれば、どこか一組に肩入れして賞レースを見るのをやめたことくらいだ。

 誰に言い訳をするわけでもないけど、あの頃好きだった芸人のことを嫌いになってしまったとか、そういうことではない。でも、実際いま深く追いかけてはいないわけだから結局飽きたんでしょ、と言われるとことばに詰まってしまう。けれど、飽きたというのもまた違う。

 端的に言うと、辛くなってしまった。当時の彼らを取り巻く環境やファンダムの雰囲気、時流などさまざまな要因が重なって、少し距離を置こうと思った。バラエティ番組のプロレスと呼ばれる構図を私は上手く楽しめなかった。大きな賞レースの度にどうせ組織票で勝ち上がるんだろうと中傷されているのも胸が痛かったし、芸能界にうっすら漂うミソジニーや女性軽視に彼らが染まっていってるように感じられるのもすごく嫌だった。最後のは結構大きかった。

 いま冷静になるとそこまで重く考えることではないと笑えるけど、そのときは本気だったし大切だったから、本気で辛かったのだ。辛かった自分をバカにすることはしないし、間違っていたとも思わない。そしてもちろん、彼らが悪かったわけでもない。今でも彼らがテレビに出ていると素直に「頑張れ!」と思うし、ここ数年賞レースで思うように結果が残せていないと語っているのも知っているし、4年前はオールナイトニッポン0を1年でクビになっていたのにソロラジオが2年続いていることに感動しているし、資格や特技を活かして幅広く仕事をしていることを知って「よかったね〜( ◜◡◝ )」と温かい気持ちにもなっている。あの頃みたいに全てを追いかけてはいないけど、どうでもいいわけじゃない。これも全部言い訳みたいに聞こえてしまうだろうか。

 2018-2019年ごろのブログを久々に読み返してみた。なんとも痛痒くテンション感のウザい、良いことを言おうとしてる感が鼻につく文章ではあったが、彼らを応援していてとても楽しかったこと、彼らを大切に思っていたことを思い出した。今だったらきっともっと上手く言葉にできると思うけど、21歳の私がいろいろ悩んで考えて捻り出した駄文の数々を「悪くないな」と思った。あと、楽しそうに生きてるなと思った。2018年や2019年の私は楽しそうに生きていたし、2020年から現在にかけての私も楽しく生きた。バイト先の生徒が言うことを聞いてくれなかったり、就活が上手くいかなかったり、それもあって体調を崩したり、医療費が高かったり、卒論に追われたり、体質に悩んだり、仕事に行きたくなかったり嫌なことなんてたくさんあったけど、楽しいこともそれと同じくらいかそれ以上にあって、トータルで見たら楽しく生きてたなと思う。それだけで、私はこれからもなんか大丈夫なんじゃないかと、根拠のない自信が生まれてくる。

 

 追伸:書房(hitsuji_shobo)のTwitterアカウントは消してしまったけれど、先日何となく書房のアカウントで繋がっていた人のツイートを見てみたら私の話をしていて嬉しかった。何の挨拶もせずアカウントを消してしまったけど、広大なネットの海の中にこうして自分のことを覚えてくれている人がいる事実が嬉しかった。私は元気です。