言うほどのことでもない

結構大切なことのような気もする

ここを何周もする

 しばらく、自分のファンとしての在り方についてめんどくさく考えていたのだけれど、どうでもよくなってきた。そういってる時点でどうでもよくはないのだけど、彼らの素敵さの前では、オタクのめんどくさい自意識のこじれなど無いも同然で、その発露に差はあれど、「私は彼らのことがとても好きだな」と思えたらそれでいいような気がしている。公序良俗の範囲で。

 精神の調子が悪いときにこれを考えるのは非常によろしくない。あれだけ「もう面倒くさいことを考えるのはよそう…」と思っても数週間後には存在するかどうかわからない批判に心の中でブツブツと反論してムカついていたりする。しかも存在しないわけであるからそれが発信されるわけではなく、私の中で負の感情が生成され私の中に溜まっていくから非常によろしくない。 

 彼らを呑気に好きでいられるのはとても幸せで奇跡みたいなことなんだと思わされることが多々ある。それを考えるとひどく泣きたいような気分になるし、現実に彼らがいて、毎週ラジオを楽しみにできて、テレビに出るのを楽しみにできて、大きい会場での単独ライブが決まっていることはすごく尊いことなのだと。

 めんどくさいことを考えているうちに、大切なものを見失ったらおしまいだ。
 別に、いいじゃねえかと思う。謙虚で真面目、漫才と相方をいっとう大事にしている、無口でちょっと歪な青年が、たまたま端正な顔立ちをしていただけなのだ。多くを語らず余白が多い、表情の変化に乏しいように見えて実は屈託なく笑う彼が、それなのに自分の笑顔が好きではないと顔を歪める彼が、何にも執着がないように見えてひどく負けず嫌いで、ちょっとしたゲームでも絶対に勝とうとしたり、賞レースで勝たなくても売れるのでは、と言われて「でも賞が欲しい」と言い切るような彼が、ノリや冗談でいい加減なことを言わない彼が好きだ。そんな頑固で愛おしい青年がたまたま、ぴっしり分けた前髪のよく似合う品のいい顔立ちをしていただけ。でも彼の、ネタ中によく動く眉毛や、左右対称でまっすぐこちらを射抜くかのような双眸だって愛おしい。
 それと、普段は天然でアホの子であるしネタ中もとぼけた振る舞いをする青年が、時折頼もしさと懐の広さを見せることも非常によろしい。意外とまじめであることを相方からバラされる度に慌てるところも、中学時代に哲学的なことを考えて一人で泣いていたようなピュアなところも、今もそんな風に感性豊かであることも、家族をすごく大事にしているところも、他人は他人・自分は自分と思えるところも、相方2人がラジオで喧嘩したときにどちらをかばうわけでも責めるわけでもなくフォローできるところも、すごくよろしい。ラジオが始まって以降、ちゃんとブレーキをかけられるようになったことなんてすごく良い。個人的には、とぼけた雰囲気のわりに大喜利の答えに癖があるところと、弾けんばかりの眩しい笑顔が好き。
 あと当たり前だけど、見るからに浮世離れした、純朴な少年の風貌をしている青年が非常に鋭敏でめんどくさい内面を抱えていることが愛しい。自分のことも他人のことも非常によくわかっていて、気にしいで人見知りなところが愛しい。相方など身近な人々にはふてぶてしく甘えたがりでさみしがり屋なところがかわいらしい。相方に理不尽なことを言っていなされているのも微笑ましい。ラジオでひとりだけ音楽に乗れなくてむくれるところも。そんな彼がトリオを代表してテレビに出て、ちゃんと爪痕を残してくることは非常に頼もしい。猛者たちの中で、ちょっとよそゆきの顔になる彼が愛しいし、相方2人から「めちゃくちゃ面白い」と圧倒的に信頼されているところにグッとくるし、そうさせてしまう彼を尊敬している。22歳のお誕生日おめでとう。
 これを書いているうちにまためんどくさいことを考える周期にハマってしまった。最悪のオタクかよ。勘弁勘弁なんですけど~! みんな、スペシャルウィーク、公開生放送、聴こうぜ!

 

追記:彼らのことがとても好きなのだが、いかんせん生で彼らを見たことが一度しかないためライブで彼らがどんな振る舞いをするのかとか企画・トークライブでどんな感じなのか知らないし、よく褒められてるけど"ブレナイのエンディングの締め"とは?とムズムズしている。生きて動く彼らを見れる方非常に羨ましい。